東京農工大学創基150周年記念事業 小金井キャンパスに桑畑復活 東京農工大学科学博物館にて桑の植樹を実施
東京農工大学が2024年に創基150周年を迎えることを記念し、科学博物館で桑の植樹を行いました。本学工学部(小金井キャンパス)の前身は東京高等蚕糸学校であり、国内の蚕糸教育の拠点でした。1962年に養蚕学科が農学部に移転したことから小金井キャンパス内の桑畑は姿を消しましたが、この度小金井キャンパスに数十年ぶりに桑園が戻ってくることになりました。
以前、国内では各地に見られた桑畑は、養蚕業の衰退により今は見られなくなってきました。しかしながら、カイコやシルクの新機能や新用途を開拓する先端研究は近年盛んに行われており、将来的な研究環境継承のためにも桑畑は重要です。本学においても、シルクを基盤とする新規材料開発やカイコを題材とした生物科学領域をはじめとした研究が実施されており、創基以来150年続いています。
この度、日本の近代化に貢献した蚕糸学の一端を広く知っていただくとともに、本学の歴史と伝統を継承することを目的とし、本学のルーツと言える桑の木を植樹しました。なお、植樹した桑は今後科学博物館での教育普及活動に活用します。