【2023.11.11-2024.6.1】企画展「タイガー計算キ展」
本学工学部が所蔵する「西村コンピュータコレクション」のうち、200台を超える機械式計算機器資料に着目し、資料公開をする運びとなりました。最も多く所蔵されている機種はタイガー計算器です。2023年はタイガー計算器の1号機発売から100年という節目であり、発売当時はもっとも普及した国産機械式計算機器でした。
昭和51年(1976年)本学工学部数理情報工学科(当時)が発足した時はすでに電卓が普及しており、2進法の計算理論を使った計算機器が一般に浸透する中、機械式計算機器はその役目を終えつつありました。しかし、計算理論を学ぶ基礎教材として、歯車による10進法での計算機構を理解できる本機は各所から収集、活用されました。
本展示では実習に用いられてきたコレクションを公開するほか、操作を追体験できる実機のハンズオンコーナーを設けています。私たちの日常は日進月歩で新しい情報処理技術が生まれています。しかし、過去の技術を見て体験することで新たな着想のヒントになることもあります。大学資料として残された機械式計算機器を通じて、「計算」をどのように捉え、教えてきたのかを理解していただく機会となれば幸いです。
西村コンピュータコレクションとは
今回展示の機械式計算機器資料を含む「西村コンピュータコレクション」は、1978年から1998年まで東京農工大学工学部数理情報工学科および電子情報工学科に在職されていた西村恕彦名誉教授(故人)が中心となって蒐集したものです。2008年度に一般社団法人情報処理学会から分散コンピュータ博物館に認定されており、「HITAC 10」「TACウイリアムス管・真空管および関連資料」「HARP5020関連資料」といった、情報処理技術遺産として認められた貴重な資料も含まれています。
企画展概要
期 間:2023年11月11日(土)~2024年6月1日(土)
休館日:日曜・月曜・祝日
臨時休館日:年末年始(2023年12月28日(木)~2024年1月3日(水))、入試準備等(2024年1月12日(金)・13日(土)、2月22日(木)~24日(土)、3月12日(火))、創立記念日(2024年5月31日(金))
会 場:東京農工大学科学博物館1F企画展示室
入館料:無料
主 催:東京農工大学科学博物館
共 催:東京農工大学工学研究院先端情報科学部門
後 援:一般社団法人情報処理学会 株式会社タイガー
終了しました 【2024.3.23】企画展ギャラリートーク
1回目 11:00-11:30 2回目 13:00-13:30
当館の学芸員が、展示中のタイガー計算器を使って、展示内容を分かりやすく解説します。予約不要。当館1階企画展示室へお越しください。
終了しました【2024.2.17】博物館支援学生団体mussetイベント「歯車で計算!?タイガー計算器を触ってみよう!」
開催時間 1回目 13:00~ 2回目 14:00~ 3回目 15:00~
人数:各回6グループまで(参加者多数の場合は整理券配布)
会場 東京農工大学科学博物館3階講堂
対象 小学生から大人まで
予約不要 入場無料
東京農工大学では、1980年代に工学部数理情報工学科(当時)でコンピュータ計算理論を学ぶ一環として機械式計算器を用いた実習を行っていたため、現在でも多くの機械式計算器が保管されています。展示している機械式計算器を使って、自分で機械を動かして計算してみるワークショップを行います。四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)を行う予定です。大人の方も大歓迎!
予約不要、当日直接ご来館ください。楽しく計算してみよう!
終了しました【2024.2.10】トークイベント「1980年代の実習から見るタイガー計算器の大学教育活用」
開催時間 14:30~16:00
会場 東京農工大学小金井キャンパス講義棟1階
対象 一般来館者
会場内座席 先着順、入場無料
1980年代の東京農工大学工学部数理情報工学科(当時)では、コンピュータの計算理論を学ぶ過程において、機械式計算機を用いた特色ある授業が行われていました。当時を知る名誉教授、当時の在学生等をお招きして肩の凝らない形でトークイベントを行い、西村コンピュータコレクションの貴重性について考察していきます。一般の方もぜひご参加ください。
ゲスト(敬称略):小谷善行(東京農工大学名誉教授)、中森眞理雄(東京農工大学名誉教授)他
終了しました【2023.12.16】企画展ギャラリートーク
1回目 11:00-11:30 2回目 13:00-13:30
当館の学芸員が、展示中のタイガー計算器を使って、展示内容を分かりやすく解説します。予約不要。当館1階企画展示室へお越しください。